英語
日付
2026/10/31

小学生の英語はいつから?学校の開始学年とご家庭で試せる学年別の始め方

小学生の英語はいつから?学校の開始学年とご家庭で試せる学年別の始め方

学校では小学3年生から外国語活動、小学5年生からは教科の「外国語」として英語を学びます。一方、ご家庭で始める時期は年齢だけで決めず、本人の関心や学校での学習状況、生活の負担を見ながら考えましょう。

学校で英語学習が始まる学年は、英語教室への入会や先取り学習の期限ではありません。まだご家庭で始めていなくても、本人が気になる言葉を聞いたり、学校で使った教材を開いたりと、今ある関心や学習経験から始められます。

保護者の方が英語を得意としていなくても、新しい教材を買わずに始められます。

学校の英語は小3から。ご家庭の開始時期とは分けて考えましょう

中学年は外国語活動、高学年は教科の外国語

文部科学省の学習指導要領では、小学3・4年生に外国語活動、小学5・6年生に教科の外国語が位置付けられています。中学年では聞く・話すことを中心に、高学年では読む・書くことも加えて学びます。「小5から英語が始まる」と捉えると、それ以前の外国語活動が抜けてしまうため、分けて考えましょう。

通っている学校の取り組みは、学校案内や年間指導計画で確認してください。低学年で英語に触れる活動があるか、今の学年ではどの教材を使うか、どのような題材を扱うかを見ておくと、ご家庭で選ぶ内容も考えやすくなります。資料だけで分からない場合は、学校の先生に確認しましょう。

次の表の「学校の段階」は、学習指導要領に基づいて整理したものです。「ご家庭で見直すもの」と「試す活動」は、学校での学習に合わせた提案であり、入学前や進級前に済ませる課題ではありません。

学年学校の段階ご家庭で見直すもの〈提案〉試す活動〈提案〉
小学1年生・小学2年生学習指導要領上、外国語活動・外国語は位置付けられていません。学校独自の取り組みは確認しましょう。本人が気になる挨拶や身近な言葉の絵・音声絵や場面を見ながら音声を聞き、言いたければ音声をまねします。
小3・小4外国語活動で、聞く・話すことを中心に学びます。最近使った学校教材やプリントの絵・表現音声と絵で意味を確かめ、挨拶などの短いやり取りを試します。
小5・小6教科の外国語で、読む・書くことも加えて学びます。教科書の既習表現、ノートやプリント、音声聞いて分かる語句や表現を文字で探します。学校で扱っていれば、お手本を見て書き写します。

聞く・話すことを土台に、慣れ親しんだ言葉を読む・書く学習へ

小学校の英語では、音声を聞いて場面や意味を確かめ、言葉を使ってやり取りする経験を重ねます。高学年の読む・書く学習でも、音声で十分に慣れ親しんだ語句や表現が土台になります。高学年になっても、聞く・話す活動を終えて文字だけを学ぶわけではありません。

例えば、聞けば分かる果物の名前でも、文字だけを見ると分からないことがあります。この場合は「その言葉を全く知らない」と捉えず、知っている音と文字を結び付けながら確かめてみましょう。一方、言葉の意味が分からないまま書き写しているなら、まず同じ言葉の絵や音声に戻りましょう。

ご家庭で英語学習を始めるときも、知らない単語の書き取りや英文法の先取りを一律に始めるのではなく、「学校で何を聞き、何を言ってみたか」から考えると取り組みやすくなります。学習指導要領は学校で学ぶ内容を示すもので、ご家庭の開始年齢や英語教室への入会時期を指定するものではありません。

ご家庭で始める時期は、関心・授業の様子・負担で判断しましょう

始める時期は、年齢だけでなく、今のお子さんの様子やご家庭の状況も見ながら考えましょう。次の項目は、取り組み方を選ぶための目安です。能力や発達を診断するものではありません。

  • 英語の音や言葉を知りたがるなら、本人が選んだ言葉から少しずつ試してみます。
  • 学校で分からない場面があるなら、最近使った教材を開き、どの活動で困っているのかを確かめます。
  • 授業で困っておらず、追加学習にも乗り気でなければ、新しい教材や教室を急いで増やす必要はありません。
  • 関心が分からなければ、「この挨拶、一緒に聞いてみる?」と誘います。断ったら、その日は追加の活動をしなくても構いません。

興味があるときは、本人が選んだ言葉を少し試す

「これ、英語で何て言うの?」と聞く、教材の音声をまねする、学校で使った言い方を家でも話すといった場面があれば、その言葉から始められます。挨拶、好きな食べ物、動物など、本人が確かめたいものを選びましょう。

最初は「どの言葉を聞いてみたい?」と聞き、絵と音声のある教材を一緒に開きます。本人が聞いてみたいと思っているなら、まずは聞くだけで構いません。すぐに発音の確認や書き取りまで追加する必要はありません。終わりには「もう一度聞きたい? 今日はここまでにする?」と確かめましょう。その反応を見ながら、次も同じ活動をするか決めましょう。

学校で困っているときは、最近の教材を開く

「英語が分からない」と言うときは、「どのページで、何をするところだった?」と聞いてみましょう。音声の意味が分からないのか、返事の言い方を思い出せないのか、活動の進め方が分からないのかで、見直す場所が変わります。

本人が説明しにくければ、教材を開いて「聞いて絵を選ぶところかな」「友達と話すところかな」と、該当する活動を指しながら確かめます。例えば、絵は選べるのに返事が出てこないなら、単語を最初から覚え直すのではなく、返事のお手本を一緒に聞いてみましょう。

授業で困っている場合は、本人が興味を持つのを待たず、どの場面で困ったのかを確かめることから始めましょう。ご家庭だけでは判断しにくい場合は、該当ページを示して学校の先生に確認しましょう。

追加する余裕がないときは、新しい教材や習い事を急がない

宿題やほかの活動の後に疲れている、保護者の方が一緒に教材を開く時間を取りにくいなど、生活の状況も判断材料です。購入や入会の前に、いつ取り組むか、音声を使える環境があるか、家族などによる準備や送迎が必要かを確かめましょう。

また、睡眠や休む時間を削らないと追加できない場合は、今は増やさなくても構いません。授業で困っていなければ、「また気になったら一緒に聞こう」と伝えて、いったん見送ってもよいでしょう。見直すきっかけは、本人が英語の言葉を知りたがったときや、学校から新しい教材の案内が来たときなどで構いません。開始時期をあらかじめ決めて急ぐ必要はありません。

学年別に考える、ご家庭で最初に試すこと

教材は学年表示だけで決めず、本人が関心を持てる内容か、学校で経験した表現か、音声と意味を確かめられるかを見て選びましょう。以下の手順や声かけは、ご家庭で試すときの提案です。学校で扱う内容や順序に合わせて調整してください。

小1・小2は、気になる挨拶や身近な言葉を聞いてみる

挨拶や身近な言葉の意味を、絵や場面から確かめられる音声付き教材を用意しましょう。書く活動を選ばなければ、ノートや単語帳を新しく用意する必要はありません。手元に適した教材がない場合は、啓林館の小学校英語 学習コンテンツなどで、内容や利用条件を確認して選んでもよいでしょう。

  1. 挨拶や食べ物などから、本人が気になる題材を選びます。
  2. 絵や映像を見て、何を表す言葉か、どんな場面で使うかを確かめます。
  3. 「聞いてみる?」と誘い、選んだ言葉の音声を一緒に聞きます。
  4. 本人が言いたければ、まねして言ってみます。聞くだけ、絵を指すだけでも構いません。
  5. 「もう一度聞きたい言葉はあった?」と確かめ、続けるか終えるかを決めます。

例えば、挨拶の「Hello.」を選んだら、人と会った場面の絵を見て音声を聞きます。言ってみたい様子なら、保護者の方と向かい合って「Hello.」と挨拶を交わしてみましょう。最初から会話を長くする必要はありません。

啓林館のチャンツには、挨拶、数、好きな物、天気などの表現をリズムに乗せて言う動画があります。保護者の方が内容を確認し、本人が気になるものを選びましょう。全部をまねしようとせず、知っている言葉を見つけるだけでも構いません。

難しそうなら、扱う言葉を減らし、絵や場面の確認に戻ります。「どの絵のことかな」と一緒に探し、音声の速さについていけなくても、すぐに言い直しを求めないようにしましょう。

小3・小4は、学校で使った絵や表現から短いやり取りを試す

用意するものは、最近の授業で使った学校教材やプリントと、利用できる音声です。新しい題材を探す前に、「学校で使った言い方はどれ?」と聞き、本人が覚えている絵や活動を手がかりに選んでみましょう。

  1. 最近扱ったページから、挨拶や好きな物などの表現を選びます。
  2. 絵で場面を確かめ、対応する音声を聞きます。
  3. 意味が分かったら、本人が言ってみたい表現を選びます。
  4. 教材のお手本に沿って、挨拶を返すなどの短いやり取りを試します。
  5. 迷った言い方があれば、その部分だけ音声で確かめて終えます。

例えば、学校で気分を尋ねる表現を扱っていれば、教材の「How are you?」という問いかけに、お手本の中から本人が言いやすいものを選んで返事をしてみましょう。保護者の方が質問を読むのが難しければ、教材の音声を質問役にしても構いません。別の表現を習っている場合は、そちらを使ってください。

また、質問の意味が分からなければ、やり取りの練習を重ねる前に絵と音声へ戻ります。意味は分かるものの言い方が出てこなければ、「聞いてから言ってみる? 今日は絵を指してみる?」と声をかけてみましょう。復習した内容を記録しておきたい場合も、英文の書き取りを追加せず、日本語で「学校で聞いた挨拶をもう一度聞いた」などとメモしておけます。

小5・小6は、聞いて分かる表現を読む・書く活動につなげる

教科書で学習済みのページを開き、ノートやプリント、利用できる音声を用意しましょう。高学年からご家庭での学習を始める場合も、学校ですでに経験した内容まで「まだ習っていない」と考える必要はありません。「家では初めて」と「英語を初めて学ぶこと」は分けて考えましょう。

  1. 「学校で聞いたり、言ったりしたのはどれ?」と、既習の表現を確かめます。
  2. その表現の音声を聞き、絵や場面と合わせて意味を確認します。
  3. 「聞いて分かった言葉を教科書で探してみよう」と誘い、学習済みの語句や表現を見つけます。
  4. 学校で書く活動も扱っていれば、お手本を見て書き写します。
  5. お手本と見比べ、迷った箇所を確認します。次に確かめたいことがあれば、ページと一緒にメモします。

例えば、既習の「I like apples.」を書き写すなら、先に「私はリンゴが好きです」という意味を確かめ、お手本を見ながら書きます。お手本を見ずに書けるか試すこととは、分けて考えましょう。書いた後は、文字の形だけでなく、文の初めの大文字、語と語の間、文の終わりのピリオドも、お手本と比べてみましょう。

文字が見つからないときは、お手本を指しながら音声を聞き直します。意味が曖昧なら絵と音声へ戻ります。学年を理由に難しい語句を追加するのではなく、同じ表現のどこまで分かるかに合わせて、活動を選びましょう。

教科書・ノート・例文を使って、復習する場所を見つけましょう

最近のページとノート・プリントから、授業で取り組んだことを確かめる

復習する場所は、教科書の最初から探す必要はありません。最近の授業で扱ったページを開き、ノートやプリントがあれば隣に並べましょう。教科書の同じ見開きに複数の活動が載っていても、すべてを授業で扱ったとは限らないため、取り組んだ範囲を確かめます。

  1. 絵や見出しを見て、「ここでは何をした?」と確かめます。
  2. ノートの日付、書いた表現、プリントの絵や活動名などを手がかりに、教科書と対応する箇所を探します。
  3. 活動の指示を読み、「聞いて選ぶ」「やり取りする」「書き写す」など、何をする活動かを確認します。
  4. お手本の表現を見つけ、対応する音声の有無と使い方を確認します。
  5. その日に気になる活動を選び、必要な部分だけ試します。

聞く活動なら絵選び、話す活動ならお手本を使った返事、読む活動なら既習の文字や語句探し、書く活動ならお手本の書き写しなど、授業で取り組んだ形に合わせましょう。毎回、聞く・話す・読む・書くのすべてを、試験のように確認する必要はありません。

ノートが空欄だからといって、その部分を理解していないとは決められません。音声を聞いたり、友達と話したりする活動だった可能性もあるため、「ここは書いたところ? 話したところ?」と確認しましょう。

例題:「I like apples.」を聞いて、意味と文字を確かめる

以下は、復習の進め方を示すために編集部で作成した例題です。実際には、学校で扱った表現と順序に合わせ、利用できる教材の音声を使ってください。

例題:
リンゴ、バナナ、ブドウの絵があるとします。「I like apples.」を聞いて、話している人が好きだと言っている果物の絵を選びましょう。

答え:
リンゴの絵です。「I like apples.」は「私はリンゴが好きです」という意味です。

ここで選ぶのは、お子さん自身が好きな果物ではなく、音声で話している人が好きだと言った果物です。別の絵を選んだときは、すぐに聞き取りの間違いと決めず、「自分の好きな物ではなく、お話の中の人が好きな物を選ぶんだね」と、指示も確かめましょう。

リンゴの絵を選べたら、聞く活動はいったんそこで終えて構いません。文全体の意味が曖昧な場合は、「リンゴという名前が聞こえたね。この人はリンゴが好きだと言っているよ。」と、果物の名前と文の意味を分けて確認しましょう。英語でもう一度説明するよう求める必要はありません。

学校で文字も扱っていれば、お手本の「I like apples.」を見ながら、聞こえた語句を探します。書き写す活動まで学習しているなら、お手本を見て書き、次のように照らし合わせます。

  • 「I」はお手本と同じ大文字になっているか。
  • 「I」「like」「apples」の語と語の間が空いているか。
  • 「apples」の最後の「s」など、抜けた文字がないか。
  • 文の終わりにピリオドがあるか。

迷った箇所から、お手本と比べてみましょう。別の食べ物を表す単語に替えるときは、文字を入れ替えるだけで済ませず、学校教材に載っている語句やお手本の形を確認してください。

分からないときは、同じ表現の絵・音声・お手本に戻る

途中で迷ったときは、別の問題を増やす前に、同じ表現のどこで迷ったのかを確かめましょう。

迷っている場面戻る場所ご家庭での確かめ方
何をする活動か分からない活動の指示とお手本聞いて選ぶのか、自分のことを答えるのかを確認します。学校での進め方が分からなければ先生に聞きます。
音声を聞いても意味が分からない同じ表現の絵や場面、音声絵を見ながら聞き、「どの言葉が聞こえたかな」と確かめます。分からない語句の意味を教材で確認します。
意味は分かるが、言い方を思い出せない返事や表現のお手本の音声お手本を聞いてから、言ってみたい部分を試します。声に出したくなければ、その日は聞いて確かめます。
聞いて分かる言葉を文字で見つけられない同じ表現のお手本と音声お手本の語句を指しながら聞き、音と文字を照らし合わせます。
書き写すときに迷う教科書のお手本とノートの該当箇所迷った文字の形や順序、語と語の間などを比べます。書く位置は学校で使うノートやプリントのお手本も確認します。

復習を終えるときは、できた量だけでなく、「音声では意味が分かった」「文字を探すところで迷った」など、何ができて、どこで迷ったかを言葉にしておくと、次に復習する場所が分かりやすくなります。また、記録するなら、ノートの余白などに「教科書○ページ。聞いてリンゴの絵を選べた。次はapplesの文字を探す。」と短く残しておくと分かりやすいでしょう。提出するノートは、学校の使い方に合わせてください。

保護者の方は、教えるより一緒に確かめる役に

発音に自信がないときは、保護者の方が無理にお手本になる必要はありません。「私も音声で確かめたいな。一緒に聞こう。」と伝え、教材の音声を頼りにしましょう。教材を並べたり、音声を再生したり、「どの絵のことを話しているかな。」と一緒に考えたりするのもおすすめです。

まずは、使っている教科書に付属する音声の有無と利用案内を確認します。音声を再生できたら、ページや活動名、音声番号などが使っている教材と対応しているかを見ましょう。すべての教科書に同じQRコード教材があるわけではありません。

ノートがなければ学校教材やプリントを使えます。音声を利用できない場合は、保護者の方が無理に読み上げず、学校で使っている教材や、ご家庭で利用できる方法を先生に確認してください。分からない表現を聞かれたときも、推測で教えず、「お手本で確かめよう」「先生に聞きたいこととして残そう」と声をかけましょう。

英語を嫌がるときは、難しさ・取り組み方・量を見直しましょう

難しいときは既習の表現へ、話したくないときは聞く活動へ

教材を閉じる、音声を止めたがる、声に出す場面で黙るなどの様子が見られても、すぐに「英語が嫌い」と決め付けないようにしましょう。「難しかった?」「声に出すのはやめておきたい?」と、本人が話せる範囲で、困った場面を聞いてみましょう。

  • 「難しい」と言うとき:
    新しい表現を増やさず、学校で聞いたことのある表現へ戻ります。文字を読むところで止まったなら、同じ言葉の絵と音声から確かめましょう。
  • 「声に出したくない」と言うとき:
    音声を聞いて絵を指す活動に変えます。意味が分かるかどうかは、発話以外の方法でも確かめられます。
  • 取り組み方に迷っているとき:
    「言うのと聞くの、どちらならやってみたい?」と聞きます。選ぶこと自体を嫌がる場合は、無理に選ばせないようにしましょう。

理由を説明できないときに、問いかけを重ねる必要はありません。強く嫌がっているなら、その場で無理に説明させたり、続けさせたりせず、いったん活動を止めましょう。ご家庭で追加した活動なら、次は本人が選んだ表現にする、発話を求めず一緒に聞くなど、取り組み方を変えてみるのも方法です。

疲れている日は追加の活動を休み、授業の困り事は具体的に確かめる

「今日は疲れた」と言う日は、「今日はここで終わろう」と声をかけ、ご家庭で追加した活動は休んでも大丈夫です。聞いた後に発音や書き取りまで続ける予定だったとしても、その日の様子に合わせて区切りましょう。

一方、学校の宿題や授業で同じように困ることが続く場合は、そのままにせず先生に確認します。しばらく様子を見てから相談する必要はありません。課題の指示が分からない、教材や音声を利用できないといった場合も、先生に確認してみましょう。

先生には「英語が苦手なようです」だけでなく、教材のページ、活動の指示、取り組めた範囲、止まった場面を伝えます。「絵は選べたが、返事の言い方が分からなかった」など、実際の様子を具体的に伝えましょう。

先生への伝え方の例:
「教科書のこのページで、音声を聞いて絵を選ぶところに迷っていました。指示を確かめても選べなかったので、家庭ではどの表現や活動に戻るとよいか教えていただけますか」

宿題が進まない場合は、取り組めた範囲を示し、残りをどう進めるかも確認してください。学校の課題への対応と、ご家庭で追加した活動を休む判断は、分けて考えましょう。

英語教室を使うかは、目的とご家庭の負担で決めましょう

まずは、教室で何を補いたいのかを決める

英語教室は、英語を始めるための必須条件ではありません。「学校の復習をしたい」「英語でやり取りする機会を増やしたい」など、利用する目的を先に決めましょう。周囲が通い始めたからといって、急いで合わせる必要はありません。

学校の復習が目的なら、まずは教科書やノートを見直し、分からない点を先生に確認して、困り事を整理します。その上で教室を検討する場合は、「学校のこの表現で困っている」「聞いて分かるが文字を読むときに迷う」など、補いたい内容を伝え、対応する活動があるか確認してください。

やり取りの機会を増やしたい場合は、本人が参加したい活動があるか、実際に英語で返事をしたり尋ねたりする場面があるかを確かめます。英検や受験など別の目的がある場合は、その要件や扱う内容を別途確認しましょう。資格取得を、小学生が英語を始める際の共通目標にする必要はありません。

体験では内容・本人の反応・続ける負担を確かめる

体験に参加するときは、楽しかったかだけでなく、補いたい内容に合っているかも確認しましょう。無理なく続けられそうかをご家庭で考え、本人にもどんな内容に取り組みたいか聞いてみましょう。そのうえで、利用するか保留するかを決めます。

  • 目的と内容:
    学校の復習や会話の機会など、補いたい内容を扱っているか。学校教材について質問できるか。
  • 本人の参加しやすさ:
    参加したい活動があるか。何をするかの説明が分かり、難しいときに聞き直したり、お手本を確かめたりできるか。
  • 費用:
    授業料だけでなく、入会時の費用や教材費など、必要な支出を確認したか。追加費用の条件も含めて無理なく負担できるか。
  • 受講の準備:
    送迎や予約を誰が担うか。オンラインの場合は、端末や音声の準備、保護者の方の付き添いがどの程度必要か。
  • 宿題と生活との両立:
    宿題の内容や量はどの程度か。学校の課題や休む時間と両立できるか。保護者の方の手助けが必要か。

体験後は、「またやってみたいことはあった?」「難しかったところはどこ?」と聞いてみましょう。本人が楽しんでいても、送迎や宿題の負担が大きければ、受講の条件を見直します。ご家庭にとって便利でも、本人が参加を望まなければ、その場で入会を決めず、いったん持ち帰って考えてもよいでしょう。

今日は、本人が気になる挨拶の音声か、学校教材の最近のページを一緒に選んでみましょう。「これを少し聞いてみる?」と声をかけ、試すか、今日はやめておくかを一緒に決めます。授業で困っているなら、まず該当ページを開き、先生に確認したいことをメモしておきましょう。

参考情報

監修:新興出版社啓林館 坂本陽一