知育
日付
2026/10/31

小学生の自主学習ネタを学年と教科で選ぶ方法と今日使えるノート完成例

小学生の自主学習ネタを学年と教科で選ぶ方法と今日使えるノート完成例

今日の自主学習は、「習った漢字を使う短文」「計算の解き直し」「身近な植物の観察」「教科書や地図帳を使った調べ学習」から選べます。学校の指定を確認し、子どもが習った内容とご家庭にある材料をもとに候補を絞りましょう。

新しく材料を用意しない日は、教科書と授業ノートで漢字や計算を復習してみましょう。「漢字を練習する」から「読み方を確かめて短い文に使う」へ、「計算をする」から「繰り下がりのところを確かめ直す」へと、今日どこを確かめるかまで決めると、書く内容も決めやすくなります。

手順や声かけ、ノート完成例は編集部からの提案です。完成例は丸写しせず、実際に取り組んだ問題や観察結果に置き換えてください。答えや説明は教科書・授業ノートなどで確かめ、参照した資料名やページを記録します。記入項目や量は、学校の指定を優先します。

今日の自主学習ネタは、習った内容と使える材料から選ぶ

迷った日は、漢字・計算・観察・調べ学習から選ぶ

小学1年生・小学2年生は、習った文字や計算、生活での観察が候補です。小学3年生・小学4年生は理科や社会の既習内容、小学5年生・小学6年生は資料の比較や学習内容の整理も選べます。ただし、学年は目安です。高学年でも漢字や計算の復習を選べますし、同学年向けの題材でも未習なら後に回せます。

題材学年の目安・既習条件必要なもの今日確かめること
習った漢字を使う短文小1〜小6。選ぶ文字の読み書きを習っている。教科書、授業ノート、筆記用具読み、字形、文の中での使い方
計算の解き直し小1〜小6。計算の方法を習っている。教科書、授業ノート、あれば返却されたテスト答えだけでなく、途中の考え方を説明できるか
身近な植物の観察小1・小2は生活、小3〜小6は理科で習った内容から選ぶ。安全に見られる植物、ノート、筆記用具今日見える葉の形・色・数など
教科書や地図帳を使う調べ学習小3〜小6が目安。地図記号、地域、出来事などを授業で扱っている。教科書、地図帳、授業ノートなど決めた問いに対して資料から分かること

候補が多くて決まらないときは、使える材料に合わせて選択肢を絞ります。教科書とノートが手元にあるなら、保護者の方が「今日習った漢字で文を作るのと、計算を確かめ直すのなら、どちらにする?」と聞いてみましょう。選んだら「何を確かめたい?」と聞き、子どもが取り組む範囲を決めます。

千葉県教育委員会に掲載されている八街市立笹引小学校の手引きでも、自主学習のヒントとして音読、漢字の部首集め、計算、生き物観察、調べ学習などが例示されています。同校の時間の目安や学年ごとの内容は全国共通の基準ではありませんが、題材選びの参考になります。

学年の目安を見たら、教科書と授業ノートで習った範囲を確かめる

「その学年の内容か」だけでなく、「今の授業でどこまで習っているか」を確認します。例えば、小2で長さを調べる場合も、cmだけを習った段階なのか、mmまで扱っているのかで、記録できる内容が異なります。

  1. 授業ノートの最近の日付のページを開き、単元名、取り組んだ問題、授業で確認した書き方を見つけます。
  2. 教科書で同じ内容を扱っているページを開き、説明や例題を確認します。ページが分からなければ、目次の単元名から探します。
  3. 「自分でできそう」「例を見れば取り組めそう」「まだ習っていない」に分け、最初の2つから候補を選びます。

授業で扱った内容でも、説明を読んで分からないところが多ければ、その内容に関係する、前に習ったことへ戻ります。難しい問題を選び続けるより、「漢字の読みを確認する」「10のまとまりを図で表す」など、今確かめられる点を題材にして構いません。

学校の指定と材料を確認し、今日取り組む範囲を決める

選ぶ順序は「学校の指定→授業の進度→材料→今日取り組める範囲」です。連絡帳や配布物で、教科・題材・量・提出日・ノートの書き方を確認します。「自由に選ぶ課題」なのか、「指定された教科の中で選ぶ課題」なのかも見ておきましょう。指定が分かりにくい場合は、分かっている条件を優先し、不明点は学校に確認します。

今日の条件選べる題材・調整の仕方避けたい選び方
教科書と授業ノートだけで取り組みたい漢字の短文、練習問題、授業記録の見直し辞書や観察材料がないまま、調べたつもりで書く
今日中に提出準備をしたい既習問題の解き直し、今日見える植物の特徴、手元の資料で答えられる問い今後の変化を観察しないと答えが出ない問い
例題を見ても難しい前の単元や、途中で分からなくなった用語・数の扱いに戻る答えだけを写して、分かったことにする
取り組める時間が限られている学校の指定内で問いや対象を絞り、確認までできる範囲を相談する調べる範囲を広げすぎて、記録や見直しができなくなる

取り組む範囲を相談するときは、「問題を解くところまで」に加え、答えや記録を確かめる時間も見込んでおきましょう。北海道教育委員会の資料では、時間の目安・目標・優先順位を子どもと話し合い、ご家庭の状況や本人の様子に合わせて設定・見直す考え方が示されています。全員に共通する学習時間や問題数を基準にする必要はありません。

ノートには「題名」「確かめたいこと」「取り組んだ内容や結果」「分かったこと・まだ分からないこと」「参照した資料」を残すと、何を学習したかが伝わります。全ての欄を埋めなければならないわけではありません。低学年では短い言葉や絵で表し、疑問がなければ「まだ分からないこと」を無理に作る必要もありません。

国語の自主学習ネタは、習った文字や言葉を使ってみる

習った文字や漢字で、言葉と短い文を作る

習った文字を含む言葉を集め、その言葉を使って短い文を作ります。小1〜小6が目安で、ひらがな・カタカナ・漢字のうち、読み書きを習った文字を選びます。教科書と授業ノートを用意し、読み、字形、文の中での使い方を確かめましょう。

  1. 教科書から習った文字を選び、その文字を使っている言葉や文を読みます。
  2. 言葉と読み方を書きます。同じ漢字でも、選んだ言葉の中でどう読むかを確認します。
  3. その言葉を使って、自分の短い文を作ります。
  4. 教科書と字形を比べ、文を声に出して読みます。何がどうしたのかが伝わるか、句点を付けたかも見直します。

ノート完成例(小1で「花」を習っている場合)
だいめい:
かん字をつかって文をつくろう
たしかめたいこと:
「花」のよみかたと、文でのつかいかた。
やったこと:
花/はな/花がさいた。
わかったこと:
「はな」を「花」とかいて、文につかえた。
見なおしたところ:
きょうかしょの「花」と、自分がかいた字をくらべた。
つかったもの:
こくごのきょうかしょで「花」をならったページと、じゅぎょうのノート。

書き写せても、読み方や使い方が曖昧な場合も。「この言葉は何と読む?」「この文はどんなことを伝えている?」と確認してください。字の形に迷ったときは、記憶だけで書き直さず、教科書の手本を見直します。

文を作るのが難しければ、まずは習った文字を含む言葉集めに絞ります。書き取りに慣れているなら、同じ漢字を別の短文に使ったり、既に習った別の読み方の言葉を探したりできます。未習の難しい言葉を増やす必要はありません。

教科書で気になった言葉の意味と使い方を調べる

授業で読んだ文章から言葉を選び、その文での意味と使い方を確かめます。小3〜小6が目安です。辞書の使い方を習っているか確認し、教科書、国語辞典、授業ノートを用意しましょう。

  1. 言葉を含む文と前後の文を読み、何について書かれているかを確かめます。
  2. 辞書で言葉を引きます。意味が複数ある場合は、最初の意味をそのまま選ばず、教科書の文に合うものを探します。
  3. 調べた意味を変えないように短くまとめ、自分で例文を作ります。
  4. 例文と教科書の文を比べ、同じ意味で使っているか見直します。

記入例(学習した文章に「工夫」が出てきた場合)
題名:
「工夫」の意味と使い方
確かめたいこと:
「工夫」はどのような意味で使うのか。
調べてまとめた意味:
うまくいくように、方法を考えること。
自分の例文:
本を取り出しやすいように、並べ方を工夫した。
分かったこと:
この例文では、本の並べ方を考えたことを表している。
参照した資料:
実際に使った教科書と国語辞典の名前・ページを記入する。

辞書の説明を全部写すだけで終わらせず、「教科書ではどの意味か」を書き残しましょう。どの意味か判断できない場合は、意味の候補と、判断に迷った文を書き、学校で確認したい疑問として残せます。辞書がない日は、推測したことを「調べた結果」として書かず、教科書に説明がある言葉を確かめたり、文字を復習したりする学習に切り替えましょう。

読んだ場面と、自分が感じたことを書く

物語を読み、心に残った場面と、その場面から感じたことを書きます。小1〜小6が目安で、教科書や自分で内容を追える本を使います。確かめるのは感想の正解ではなく、「どの言葉や行動を読んで、そう感じたか」です。

まず「好きだった場面」「驚いた場面」などを選び、そのページを読み直します。次に、登場人物がしたことや言ったことを短く書き、続けて自分の感想と理由を書きましょう。本文をそのまま引用する場合は、かぎ括弧などで引用部分が分かるようにし、自分の言葉と区別します。

記入例(架空の物語を読んだ場合)
題名:
心に残った場面
確かめたいこと:
どの場面で、主人公をやさしいと感じたのか。
場面の内容:
主人公が、困っている友達に声をかけた。
感じたことと理由:
そのまま通り過ぎずに声をかけたので、やさしいと思った。
まだ分からないこと:
友達がどう感じたかは、この場面だけでは分からなかった。
参照した資料:
実際に読んだ作品名と、その場面のページを記入する。

「おもしろかった」から先に進まなければ、「どこでそう思った?」と場面に戻ります。低学年では「すきなところ」と「そうおもったわけ」を短く書く形でも構いません。保護者の方の感想に合わせたり、長いあらすじを書いたりする必要はありません。

算数の自主学習ネタは、例題を見直して解き方を確かめる

教科書の練習問題を解き、例題と考え方を比べる

学校で習った単元の練習問題を選び、答えと途中の考え方を確かめます。小1〜小6が対象で、教科書や授業ノートで解き方を確認できる問題を選びましょう。計算だけでなく、既に習った図形や文章題も候補です。

  1. 授業ノートで最近の学習を確認し、教科書の練習問題から取り組む範囲を決めます。
  2. まず自分で解き、式、図、途中の計算を残します。問題を書き写す場合は、数や単位も確認します。
  3. 対応する例題を開き、使われている数が違っていても、同じ考え方を使っているところを探します。
  4. 学校から示された解答や、授業で習った確かめ方を使って見直します。直した箇所と、確かめたことを記録します。

記入例(九九を習っている小2の場合)
だいめい:
かけ算の式を図でたしかめる
たしかめたいこと:
3こずつのまとまりが4つあると、ぜんぶで何こになるか。
やったこと:
●●● ●●● ●●● ●●●
式:
3×4=12
わかったこと:
1つ分が3こで、4つ分ある。図を数えても12こになった。
つかったもの:
算数のきょうかしょのかけ算のページと、じゅぎょうのノート。

この例なら、答えの12だけでなく、3と4がそれぞれ何を表すかを確かめます。文章題では、答えが合っていても式の意味を説明できるか、問題に合う単位を付けているかを見直しましょう。

例題を見ても進めないときは、その問題に必要な既習内容へ戻ります。かけ算の式に迷うなら、まとまりを図に表すところから見直せます。答えを確認できない問題をたくさん自作するより、解き方や答えを確認できる教科書の問題を使いましょう。

間違えた問題は、途中の考え方から確かめ直す

返却されたテストや授業ノートから問題を選びます。答えを直す前に、途中の計算や問題文の読み取りを見直し、どこを確かめ直すか決めましょう。小1〜小6が目安です。元の問題、教科書、授業ノートを手元に置きましょう。

  1. 問題文を読み直し、もう一度自分で解きます。元の解答を消さず、別の場所に解くと比べられます。
  2. 教科書の例題と比べ、数の写し間違い、位のずれ、計算方法、単位などを確認します。
  3. 考え方を確かめたうえで解き直し、「どこを直したか」を短く書きます。
  4. 同じ考え方を使う教科書の別の問題を解き、直した点を自分で確認できるか試します。

例えば、繰り下がりのある引き算を習っている小2なら「32−15」を選べます。一の位の2から5を引けないため、十の位の3つのまとまりのうち1つを、一の位の10として使います。32の大きさは変えずに、30と2を20と12に分け直す考え方です。

ノート完成例(32−15の解き直し)
だいめい:
くり下がりのあるひき算
たしかめたいこと:
一のくらいの2から5をひけないとき、どう考えるか。
やったこと:
32を20と12に分けた。15は10と5に分けた。
12−5=7
20−10=10
10と7で17なので、32−15=17。
わかったこと:
一のくらいを12にしたら、十のくらいにのこるのは20。30のままにしない。
べつのもんだい:
42−15=27。42を30と12に分けて計算した。
つかったもの:
算数のきょうかしょのくり下がりのれいと、ひっ算をならった日のノート。

間違いやすいのは、一の位を12にした後も十の位を3のまま計算することや、2から5を引けないからと、5−2に入れ替えてしまうことです。筆算の形だけを覚え直すのではなく、10のまとまりをどう分けたかを、学校で習った図や表し方で確かめます。

途中で止まったときの声かけ例
「授業ノートのどこまで分かる? 同じ考え方の例題を見ようか」

保護者の方が別の解き方を教える前に、授業で扱った方法を一緒に探しましょう。数の分け方が曖昧なら、10のまとまりを扱ったページへ戻ります。保護者の方が解き方を説明できなくても、該当する箇所を一緒に探し、「どこから分からないか」を書き残すところまでは手伝えます。残った疑問は、教科書のページとともに学校で確認しましょう。

身近なものの長さを測り、習った単位で記録する

鉛筆や消しゴムなどの長さを測り、習った単位で記録します。小2以降が目安で、cm・mmのどこまで習っているかを確認します。教科書、定規、測るもの、ノートを用意しましょう。測るものは、定規の長さに収まり、端の位置が分かりやすいものを選びます。

最初に教科書で定規の使い方を確認します。「定規の端」と「0の目盛り」が同じ位置とは限らないため、ものの端は0の目盛りに合わせます。どこからどこまでを測るか決め、予想した長さ、実際に測った長さ、測り直した結果を順に書いてください。

記入例(測った長さを仮定した見本)
だいめい:
えんぴつの長さ
たしかめたいこと:
0の目もりに合わせて、長さをはかれるか。
はかるところ:
えんぴつの先から、はんたいがわのはしまで。
よそう:
15cmくらい。
はかったけっか:
14cm。もう一度、はしを0に合わせても14cmだった。
わかったこと:
よそうより1cm短かった。
つかったもの:
じょうぎ、えんぴつ、算数のきょうかしょの長さのページ。

目盛りの途中に端が来た場合は、整数に丸めて書かないようにします。細かな目盛りが未習なら、今習っている単位で測れるものを選ぶか、教科書の長さの問題に切り替えます。定規がない場合も、実際に測ったようには書かず、教科書で測り方を確かめる学習にしましょう。

生活・理科の自主学習ネタは、身近なものを観察して比べる

植物の葉を見て、形・色・数を記録する

安全に見られる植物を選び、葉の形・色・数を記録します。小1・小2は生活、小3〜小6は理科で習った内容をもとに、教科書や授業ノートの観察項目を見直しましょう。植物、ノート、鉛筆があれば取り組めます。

今日1回の観察でも、「葉の先はどんな形か」「同じ植物の葉に違いはあるか」は確かめられます。一方、「何日で成長するか」は今日の観察だけでは答えられません。今日中に提出の準備をするなら、今見える特徴に問いを絞ります。

  1. 観察する植物と見るポイントを決め、日付、場所、植物の名前を書きます。名前が分からなければ、そのことを記します。
  2. 葉の形・色・数などを見たまま記録します。数える範囲を決めた場合は、その範囲も書きます。
  3. 絵には、気づいた点を矢印や短い言葉で書き添えます。色だけでなく、「先がとがっている」など形も記録します。
  4. 見た事実と、予想や次に調べたいことを分けます。

ノート完成例(架空の植物観察の記入例)
だいめい:
はちうえのはを見くらべる
たしかめたいこと:
同じしょくぶつのはは、どれも同じ形や色なのか。
日にち・ばしょ:
6月10日、いえのにわ。
見たもの:
はちうえ1つ。しょくぶつの名まえは、まだわからない。
見かた・数えかた:
はちのまわりから、しょくぶつぜんたいを見た。同じはを2回数えないように、下から上へ1まいずつ数えた。
見たこと:
ははぜんぶで6まいあった。はの先はとがっていた。上の小さいはは、下の大きいはより、うすいみどり色に見えた。
わかったこと:
今日見たはには、大きさと色のちがいがあった。
よそう:
小さいはも、これから大きくなるかもしれない。
つぎにたしかめたいこと:
同じ小さいはを、つぎも見てみたい。
つかったもの:
せいかつのきょうかしょの、しょくぶつをかんさつするページ。

植物の名前が分からない場合は、鉢の形や置いてある場所など、次回も同じ植物だと分かる情報を残します。葉が多ければ、「この枝の葉」など範囲を絞り、植物全体の数と混同しないようにしましょう。

絵だけで終わりそうな場合は、「2枚の葉で、同じところと違うところはある?」と、比べる問いに変えられます。知らない植物を口に入れたり、むやみに触れたりせず、無理なく見られる対象を選んでください。火を使う、薬品や洗剤を混ぜる、家電を分解するといった内容は、家庭での自主学習には選ばないでください。

前の観察記録と比べ、変わったところを探す

同じ植物の以前の記録があれば、今日の様子と比べます。小1〜小6が目安です。以前のノートや写真を手元に置き、今日の様子を確認します。比べる前に、同じ植物、同じ部分、同じ数え方になっているかを確かめましょう。

ノートに前回と今回の日付を並べ、葉の数や形など共通する項目を見比べます。「変わったところ」「変わらないところ」「記録が足りず比べられないところ」を分けると、記録から分かる範囲がはっきりします。

記入例(架空の比較記録)
たしかめたいこと:
同じしょくぶつのはの数は、かわったか。
見かた・数えかた:
どちらの日も、同じはちのまわりから、しょくぶつぜんたいを見た。同じはを2回数えないように、下から上へ1まいずつ数えた。
前のきろく:
6月10日、ははぜんぶで6まい。
今日のきろく:
6月17日、ははぜんぶで8まい。
わかったこと:
同じはちうえのはの数は、2まい多くなっていた。
まだわからないこと:
新しいはがいつ出たかは、2回のきろくだけではわからない。
つかったもの:
6月10日の自分のかんさつノート。

この例と同じ間隔で観察する必要はありません。観察の間隔は、学校の指示や対象に合わせて調整します。また、「葉が増えた」という記録だけでは、増えた理由までは分かりません。天気や水やりが関係していると思っても、確認できていなければ、事実とは分けて予想として書きます。

以前の記録がなければ、今日の特徴を残す題材へ切り替えます。前回は植物全体の葉を数え、今回は一部の枝の葉だけを数えた場合も、その差だけで葉が増えた・減ったとは判断せず、「数えた範囲が違うため比べられない」と書きましょう。

材料がない日は、授業の観察・実験ノートを見直す

観察できる植物がない日や悪天候の日は、授業の観察・実験記録を見直します。小1・小2は生活の観察記録、小3〜小6は理科で既に扱った内容を選び、教科書と授業ノートを用意します。

まずノートで「何を調べたか」を確認し、次に方法と結果を見直して、結果から分かることを書きます。実験なら、使ったものや条件も読み直しましょう。「予想したこと」と「実際の結果」を取り違えていないかも確認します。

記入例(小3以降で磁石の実験記録があると仮定した場合)
題名:
授業で調べた、磁石につくもの
確かめたいこと:
鉄のくぎを近づけると、どうなったか。
授業ノートで確認した結果:
実験に使った鉄のくぎは、磁石についた。
分かったこと:
授業で使った鉄のくぎは、磁石につくことが分かった。
まだ分からないこと:
調べていないものもつくかどうかは、この記録だけでは分からない。
参照した資料:
磁石の実験をした日の授業ノートと、理科の教科書の該当ページ。

ノートの記録が少なければ、教科書の写真で確かめられることに問いを絞ります。その場合は「教科書の写真を見た」と明記し、今日実物を観察した記録とは区別します。写真では分からない大きさや手触り、行っていない実験の結果まで書く必要はありません。

社会・調べ学習の自主学習ネタは、問いを1つ決めて資料で確かめる

習った地図記号を、地図帳の中で探す

習った地図記号を選び、その意味と地図の中で使われている場所を調べます。小3以降が目安です。地図記号や地図の見方を習っているか確認し、教科書・地図帳・授業ノートを用意しましょう。インターネットは必須ではありません。

  1. 習った地図記号から、探すものを選びます。
  2. 教科書や地図帳の一覧で、形と意味を確認します。
  3. 身近な地域の地図などを開き、凡例を見ます。凡例は、その地図で使われる記号などの意味を示したものです。
  4. 地図で記号を見つけ、周囲の地名や施設名を確認して、方位を使う場合は、地図の方位表示も見ます。
  5. 記号の意味、使用例、分かったこと、資料名とページを書きます。

ノート完成例(架空の地名・資料名・ページ番号を使った記入見本)
題名:
地図の中で郵便局を探す
確かめたいこと:
郵便局の地図記号は、地図のどこで使われているか。
調べたこと:
一覧で郵便局を表す記号を確認した。「みどり市中心部」の地図で、みどり駅の東側に郵便局の記号を見つけた。
分かったこと:
一覧で見た記号を、地図の中でも見つけられた。方位を確認すると、駅との位置関係も分かった。
まだ分からないこと:
地図の範囲の外にも郵便局があるかは、まだ調べていない。
参照した資料:
練習用地図資料「みどり市中心部」2ページ、同資料「地図記号の一覧」1ページ。

記号を描く場合は、資料の図と見比べます。

地図の種類や表示する範囲によって、載っている情報は異なります。記号が見つからないからといって、その地域に施設がないとは限りません。見つからない日は、教科書の地域の地図など、記号が示された資料に切り替えましょう。記号を書き写したことがある子どもも、使用例や周囲との位置関係を探せば、別のことを確かめられます。

授業で学んだ地域を、位置や特色から調べる

授業で扱った地域を選び、位置か特色のどちらかに問いを絞ります。小3〜小6が目安です。最近の授業ノートに出てくる地域なら、教科書や地図帳で関連するページを探せます。

まず資料を開き、答えられそうな問いを決めましょう。「この地域について」では広すぎるなら、「海に面しているか」「周りにどの地域があるか」へ狭めます。特色なら、授業で扱った土地の使われ方や産業などから、資料で確認できる項目を選びます。

  1. 授業ノートで地域名と学んだ内容を確認し、教科書や地図帳の関連ページを開きます。
  2. 問いを1つ決め、答えに必要な地図・写真・本文・グラフを選びます。
  3. 問いに答える情報を読み取ります。グラフなら、題名、単位、いつの資料かも確認します。
  4. 分かったことを短くまとめ、根拠にした資料名とページを書きます。

記入用のひな型(授業で学んだ地域の位置を調べる場合)
題名:
〔地域名〕の位置を地図で確かめる
確かめたいこと:
〔地域名〕は海に面しているか。
調べた結果:
〔地図で地域の境界をたどり、海に面しているかどうかを書く。面していれば、確認できた海の名前も書く。〕
分かったこと:
〔調べた結果から、地域の位置について分かったことを書く。〕
まだ分からないこと:
〔地図では読み取れなかったことや、次に調べたいことがあれば書く。〕
参照した資料:
〔使った地図帳の名前とページを書く。〕

位置について分かったことと、特色の理由は分けて考えます。例えば、海に面していることを確認しても、それだけで産業の特徴まで説明したことにはなりません。理由も調べたい場合は、教科書の該当する本文や資料を見直します。

特色の説明が難しければ、位置や周囲の地名を確かめる題材へ戻して構いません。人口や生産量の順位を扱う場合は、資料がいつのものかを確認し、古い数値を現在の値として書かないようにします。地名の由来などを追加する場合も、自治体などの一次情報で確認できた内容に限りましょう。

習った出来事を順に並べ、つながりを確かめる

歴史で習った出来事を順に並べ、教科書で前後のつながりを確かめます。小6の歴史学習が目安で、授業で扱った範囲を選びます。教科書の本文・年表と、授業ノートを用意しましょう。

まず、同じ時期に習った出来事を選び、年表で年と順序を確認します。次に本文を読み、各出来事がどのようなものかを短く書きます。出来事の関係を説明する場合は、本文のどこに書かれているかも確かめてください。

記入例(幕末から明治の初めを学習した場合)
題名:
幕末から明治の初めの出来事
確かめたいこと:
授業で習った出来事は、どの順に起こったか。
調べた結果:
1853年のペリー来航→1867年の大政奉還→1868年の五箇条の御誓文の順に並べた。
分かったこと:
3つの出来事は、この順番で起こった。
まだ分からないこと:
それぞれがどのようにつながるかは、順に並べるだけでは説明できない。教科書の本文を読み直したい。
参照した資料:
実際に確認した社会の教科書の本文・年表のページと、授業ノート。

矢印で並べる場合は、この例のように「起こった順」を示していることが分かるようにします。前に起こった出来事が、必ず次の出来事の直接の原因になるとは限りません。つながりを読み取れなければ、順序を確認できたところまでを分かったこととして書き、資料に書かれていない理由は付け足さないようにしましょう。

提出前は、学校の指定と確かめた内容を見直す

ノートの量より先に、学校の指定と学習内容を確認する

書き終わったら、ページがどれだけ埋まっているかだけでなく、学校の指定と学習の中身を確認します。ノートを読み返し、最初に書いた問いに対して、結果や「分かったこと」が答えになっているか見てみましょう。

  • 連絡帳や配布物にある、教科・題材・量・提出日・書き方に合っていますか。
  • 題名と、何を確かめたかったかが分かりますか。
  • 取り組んだ問題、読んだ場面、観察対象などが具体的に残っていますか。
  • 答えや記録を、教科書・授業ノート・実物などで確かめましたか。
  • 調べた事実、感想、予想、まだ分からないことを混同していませんか。
  • 参照した資料名とページ、授業ノートの日付など、見直すための手がかりがありますか。

指定量に届かない場合は、文字や図を大きくして埋めるのではなく、今の問いに関連する内容をもう少し確認します。国語なら別の例文を作って使い方を比べる、算数なら同じ考え方の類題を解く、観察なら葉の形を比較する、調べ学習なら別の使用例を探す、といった追加ができます。

使える時間や手元の材料だけでは指定を満たせそうにない場合は、実際に見ていない結果や調べていない説明で埋めず、取り組んだ内容と困っている点を学校に相談しましょう。

分からないことは、確かめたところと分けて残す

疑問が残ったときは、「分からなかった」だけで終わらせず、見直した資料と、どこで分からなくなったかを書きます。疑問だけを書くよりも、自分で確認できたところも併せて残すと、どこまで分かったかが伝わります。

疑問の残し方の例
「教科書の例題を見て、32を20と12に分けるところまでは分かった。筆算で十の位を書き直すところが、まだ分からない。」
「地図記号の意味は分かったが、開いた地図では使用例を見つけられなかった。教科書の地域の地図でも探したい。」

保護者の方が付き添い続けたり、全ての答えを説明したりしなくても構いません。始める前に材料と範囲を相談し、区切りのよいところで、子どもに何を確かめたかを聞く方法もあります。

見直すときの声かけ例
「どこを確かめ直したか教えて」
「ここは何を見て確かめたの?」
「次に確かめたいことは残っている?」

子どもが説明に迷っていたら、保護者の方が代わりに答えるのではなく、該当するノートや資料を一緒に開きます。それでも残る疑問は、学校で質問したいこととして記録しておきましょう。

千葉県教育委員会掲載の匝瑳市立平和小学校の手引きにも、教科書の練習問題、テスト直し、意味調べ、観察、日記、学んだことのまとめなどが示されています。学校で学んだ内容や身近な題材を選ぶときの参考になります。

同じ題材を選ぶ日は、前回と確かめる点を変える

学校が認める範囲なら、同じ教科や題材を再び選べます。新しいネタが浮かばない日は、前回のノートの「まだ分からないこと」や、直した箇所を見返しましょう。珍しいテーマへ広げず、同じ題材を別の例で確かめる方法もあります。

前回取り組んだこと次に変える点
漢字の書き取り同じ漢字を使う短文を作り、読みと使い方を確かめる
繰り下がりの計算の解き直し教科書の別の問題で、十の位の扱いを自分で確認する
植物全体の絵葉の形に注目して比べる、または前の記録と同じ項目を比べる
地図記号の書き写し地図上の使用例を探し、周囲との位置関係を読む

ノートの初めに「前回はここまで分かった。今日はここを確かめる」と書くと、前回とのつながりが分かりやすくなります。同じ説明を写し直すのではなく、新しく確認したことを書きましょう。

参考情報

監修:新興出版社啓林館 坂本陽一