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2026/10/17

中学生の勉強法は?教科書・ノート・例題で見直す5教科の進め方を解説

中学生の勉強法は?教科書・ノート・例題で見直す5教科の進め方を解説

中学生になると、「勉強している様子はあるのに結果につながらない」「何から始めればよいかわからない」と、勉強のやり方そのものに迷う子どもは少なくありません。小学生のころと様子が変わったと感じている保護者の方もいるでしょう。

結論として、中学生の勉強法は「授業→教科書→ノート→例題→自力で解き直し」の5段階を基本の型として考えます。定期テストは、授業で扱った範囲や教科書の内容をもとに出題されるため、まず授業と教科書を見直します。

塾や新しい市販教材に頼る前に、まず手元にある教科書とノートをどの順番で見直すか決めておきましょう。順番が決まっていれば、部活で帰りが遅い日でも「今日は例題1問だけ」と取り組む量を減らせます。

もちろん、型どおりに進めたからといって成果を保証できるわけではありません。ただ、どの段階でつまずいているかを見分け、戻る場所をあらかじめ決めておくことなら、ご家庭でも今日から始められます。

中学生の勉強法の基本は「授業→教科書→ノート→例題→解き直し」

結論:見直しはこの5段階で考える

日々の見直しは、次の5段階で進めます。

  1. 授業:その日の授業で何を習い、先生が何を強調したかを思い出す
  2. 教科書:習った範囲のページを開き、太字・図版・例題を確かめる
  3. ノート:板書と強調のメモを見直し、授業の流れをなぞる
  4. 例題:解説を隠して、自力で解く
  5. 解き直し:間違えた問題を、説明を見ずにもう一度解く

大切なのは、1日ですべてを完璧にやることではありません。帰りが遅い日は4番目の「例題を1問」だけにするなど、取り組む量を小さく区切ります。

なぜ授業と教科書から見直すのか

定期テストの前には、教科書の単元に沿った範囲表が配られます。先生が授業で時間をかけて説明したこと、板書に残したことは、そのまま出題の手がかりになります。つまり、テストに備えるうえで必要な情報は、日々の授業と教科書の中にすでにそろっています。

教科書は、学校で習う順序に沿って構成された、子どもが実際に授業で使っている教材です。学習内容が積み上がる順番で単元が並んでいるため、つまずいたときも習った順番をたどって戻れます。一方、市販の教材は幅広い学校に対応できるよう範囲が広く作られています。教科書を見直しの基準にすると、どこを確認すればよいか迷いにくくなります。

段階ごとにどこをどう見るか(教科書の太字・図版/ノートの板書/例題は解説を隠して解く)

「教科書を読む」「ノートを見る」だけでは、眺めただけで終わりがちです。確認する場所とやり方を決めておきます。

  • 教科書で見るのは、太字の語句・図版(写真・図・グラフ)・例題・章末問題の4か所です。語句は紙などで隠して「言う・書く」で確かめ、図版は何を表しているか説明できるかを確かめます。単元の終わりでは、章末問題で単元全体を確認します
  • ノートで見るのは、板書と先生が強調した箇所(赤字やアンダーライン、「テストに出す」などの発言メモ)です。ノートが取れていない単元は、教科書の太字と例題を中心に確認します
  • 例題は、必ず解説を隠して解きます。解けたら練習問題へ進み、解けなければ解説を読んで納得したあと、もう一度隠して解き直します

「読む」「眺める」で終わらせないための確認方法は2つです。「隠して言う・書く」と「解説を隠して解く」。この2つは、型のどの段階でも使える確認方法です。

【5教科別】教科書・ノート・例題の見直し方

5教科とも、基本の流れは「ノートでその日の授業を思い出す→教科書の指定箇所を確かめる→例題・練習問題を自力で解き直す」という同じ型です。各教科へのあてはめ方は、いずれも「ご家庭で試す例」です。効果が実証された方法として断定するものではありません。

数学:例題を解説なしで解けるかを確認。つまずいたら前の単元へ戻る

数学の見直しでは、教科書の例題を解説なしで解けるかどうかを確かめます。手順の例は次のとおりです。

  1. ノートの板書を見て、その日の授業の流れを思い出す
  2. 教科書の例題に進み、解説を紙などで隠して自力で解く
  3. 解けたら練習問題へ。途中で止まったら、その行までの解説を読み、もう一度隠して解く

どうしても例題に手がつかないときは、その単元より前に原因がある可能性があります。数学は積み上げの教科なので、例題のどの行で止まったかをもとに、前の単元(場合によっては前学年)の例題に戻ります。戻る先の単元名は教科書の目次で探し、前の学年の教科書が手元にあれば、その目次からもたどれます。前の単元に戻って確認することも、見直しの一部です。

ご家庭での見え方:
式は立てられても計算で間違えてしまう、どこから手をつければよいかを自分で言えないことがあります。「例題の何行目で止まった?」と聞くと、つまずいた過程を特定しやすくなります。

英語:教科書本文の音読と、例文を日本語から言えるか

英語は「音声→意味→文字」の順で確かめると進めやすい教科です。以下が手順の例です。

  1. ノートの板書で、その日習った文法や表現のポイントを確認する
  2. 教科書本文を音読する(音声教材があれば、聞いてから読む)
  3. 本文や例文の日本語を見て、英語を言えるか試す

「日本語→英語」で言えるかを試すのが、写すだけで終わらせないための確認です。言えなかった文は教科書の該当箇所に戻って確かめ、もう一度言います。単語は1語ずつ丸暗記するより、教科書の本文の中で、文の意味や使われ方と一緒に覚えるのが基本です。なお、英単語の覚え方の詳細は別記事(「中学生の英単語の覚え方は?覚えられない原因と保護者の支え方」)の主題なので、ここでは本文の中で覚える基本形に絞ります。

国語:漢字・語句と板書の要点、本文の要旨を自分のことばで言えるか

国語は「覚える部分」と「読み取る部分」に分けて考えます。

  • 覚える部分:教科書の太字や語句欄の漢字・語句は、隠して書けるかを試す。漢字は「読める」と「書ける」を分けて確かめると、抜けが見えやすくなります
  • 読み取る部分:ノートの板書(段落ごとの要点、登場人物の心情の変化など)を見直し、本文の要旨を自分のことばで言えるか確かめる

「この話は何が言いたいの?」と保護者の方が聞き役に回るだけでも、要旨を言う練習になります。その答えの根拠が教科書の本文のどこにあるかまで確かめるのがポイントです。

理科:太字の用語・図表・実験の手順と結果を説明できるか

理科で見るのは、太字の用語・図表・実験の記録の3つです。

  • 太字の用語:隠して言えるか・書けるか。意味を自分のことばで言い換えられるかまで確かめるのが目安です
  • 図表(グラフ・模式図):何の量を表しているか、軸や単位も含めて説明できるか
  • 実験:目的→手順→結果→わかったことの順に、「この実験で何を確かめたか」を説明できるか

実験は結果の暗記だけでなく、「なぜその手順を取ったか」までノートで確認します。ここまで確認できると、テストの記述問題にも対応しやすくなります。

社会:用語・資料(地図・グラフ・年表)と「なぜそうなったか」の流れ

社会は用語を覚える教科と思われがちですが、定期テストでは資料の読み取りや、出来事の流れを説明する問題も出されます。

  • 用語:太字を隠して言えるか。地図帳や資料集の該当ページとセットで確認する
  • 資料:地図・グラフ・年表について、「この資料から何が読み取れるか」を言えるか
  • 流れ:出来事同士のつながりを、「なぜそうなったか」という因果で説明できるか

用語を1つ確かめたら、その用語が出てくる資料や年表の位置に戻ります。用語と資料を行き来しながら確認するのが、社会の見直しの型です。

「やっているのに伸びない」とき:どこでつまずいているかの見分け方

勉強しているのに結果が出ないとき、「やる気がない」と決めつける必要はありません。型のどの段階で止まっているかを確かめると、どこまで戻ればよいかが分かりやすくなります。止まりやすいのは主に3つの段階です。ご家庭で見える様子ごとに、最初に確認することと対応を表にまとめます。

ご家庭で見えるサイン止まっている可能性のある段階最初に確認すること最初の対応(戻る場所)
「授業がわからない」と口にする。ノートがほとんど取れていない。授業・教科書の理解教科書の目次で、どの単元から怪しいか。ノートに板書が残っているか。該当単元の教科書とノートへ。範囲が広いときは学校の先生に質問する。
「例題はできた」と言うのに、問題集やテストで点が取れない。解説を見ながら解いている。例題の再現(自力で解く段階)例題の解説を隠して、最初から最後まで自力で解けるか。例題の解き直しへ。解けるなら、間違えた問題だけの解き直しに絞る。
「昨日覚えたのに出てこない」と本人が落ち込む。教科書やノートを読む時間が中心。反復のやり方語句や例題を、隠して「言う・書く」ができるか。「読むだけ」から「隠して言う・書く」に切り替え、出てこなかったものだけ再確認。

戻る地点の探し方は共通:教科書の目次→ノート→例題→練習問題の順に確かめる

戻る地点は、どのタイプでも同じ手順で探せます。次の順に確かめていくと、「どこで止まっているか」がはっきりします。

  1. 教科書の目次:いま習っている単元と、その前の単元の並びを見て、どのあたりから怪しいか目星をつける。
  2. 授業で使ったノート:その単元の板書が取れているか、先生が強調した箇所があるかを見る。
  3. 例題:解説を隠して解いてみる。止まった行が、理解できていない箇所の目安。
  4. 練習問題:例題が解けたら練習問題に進み、類題でも解けるかを確かめる。

これは、学校で習った順序を逆にたどって確認する方法です。例題で止まったらその単元の理解まで、練習問題で止まったら例題まで戻る、というように、どこまで戻るかを判断できます。

授業の内容がそもそもわからない→教科書の該当箇所とノートへ。学校の先生に質問する

まず、教科書の目次を開いて「どこから怪しいか」に目星をつけます。目星がついたら、その単元のノートと教科書を開き、例題までたどります。そこで問題に取り組めるなら、その単元から先を見直せます。

範囲が広いときは、ご家庭だけで何とかしようとすると、保護者の方にも子どもにも負担がかかります。その場合は、学校の先生に質問するほうが効率的です。「どの単元のどこからわからないか」を伝えるだけで、先生は対応しやすくなります。

ご家庭での見え方:
「わからない」と言うものの、どこがわからないかを子ども自身が説明できないことがあります。そんなときは「教科書の目次を一緒に見て、どこから怪しい?」と聞くと、戻る場所を特定しやすくなります。

例題はできるのに問題集やテストでできない→例題を解説なしで解けるかが境目。間違えた問題の解き直し

解説を見ながら解くのと、隠して解くのとでは、定着の度合いが異なります。境目は「例題を解説なしで、最初から最後まで解けるか」です。

まずは、例題を解き直します。手順は「隠して解く→止まった行まで解説を読む→もう一度最初から隠して解く」のくり返し。解説なしで解けた例題には印をつけておくと、テスト前に見直しやすくなります。
例題が解けるようになったら、間違えた問題だけの解き直しに絞ります。全部をもう一度やる必要はありません。

覚えたはずなのに出てこない→読むだけから、隠して言う・書くに切り替える

読んで「わかったつもり」になるのは、誰にでもあることです。確認方法を「読む」から「隠して言う・書く」に切り替えるだけで、覚えていない箇所がはっきりします。

まず、今日読んだ範囲の語句を紙で隠して「言う」ところから始めます。言えなければ教科書に戻り、白紙に書いて確かめます。出てこなかった語句や問題に印をつけておき、あとは印のものだけ再確認します。保護者の方が「この語句、どういう意味?」と聞き役に回るのも、確認になります。

毎日の学習に組み込む順番と優先順位(部活のある日も)

次に迷いがちなのが、「何から手をつけるか」の順番です。勉強時間ではなく、取り組む順番で考えます。なお、1日の勉強時間の決め方は別記事(「中学生の勉強時間はどう決める?部活や睡眠と両立するご家庭の工夫」)の主題です。

基本の順番:宿題→授業の予習復習→自分の教材(一校の実践例として)

千葉県教育委員会は家庭学習の習慣化の方法や自主学習のヒントを案内し、学校の実践例も紹介しています。その一つ、君津市立松丘中学校の「家庭学習シラバス」(PDF)では、家庭学習の順番として「宿題→学校の授業の予習復習→自分の教材」という順序が提案されています。

これは全国共通の決まりではなく、一校の実践例です。ただ、「まず学校から出たものを終わらせ、授業の見直しをしてから自分の教材に進む」という順序は、5段階の型にも通じるため、参考になります。同校のシラバスでは、曜日・部活・通塾に応じて設定し、余裕を置いて調整することも提案されています。

部活のある日・ない日の優先順位:遅い日は例題1問の解き直しまで

中学生は、部活や曜日によって1日に使える時間が変わります。勉強時間ではなく「型のどこまで取り組むか」で調整します。

  • 部活のある日・帰りが遅い日:宿題→「例題1問の解説を隠して解き直す」まで。何もしない日を作らないことが狙いです
  • 部活のない日:宿題→その日の授業の復習(5段階を1〜2単元分)→余裕があれば自分の教材

帰宅してから終わるまでの流れの例です。

  • 部活のある日の例:
    帰宅→夕食・入浴→宿題→今日習った教科の例題を1問、解説を隠して解き直す→終了(翌日の準備をして眠る)
  • 部活のない日の例:
    帰宅→休憩→宿題→その日の授業の復習を1〜2単元(ノートで思い出す→教科書を確かめる→例題の解き直し)→自分の教材→終了

時刻や所要時間は、ご家庭や曜日、部活の予定によって異なります。ここに示したのは順番の例であって、一律の基準ではありません。大切なのは1日の勉強時間ではなく、少しでも型に沿って取り組むことです。睡眠を削ってまで量を増やす必要はありません。

使う教材の優先順位:学校のワーク→教科書準拠を1冊

教材の優先順位は、次の順で考えます。

  1. まず、学校配布のワークと教科書を完璧にする
  2. それでも練習量が足りない教科だけ、学校の教科書に合った教科書準拠の教材を1冊足す

ここでいう「完璧にする」とは、間違えた問題を解説なしで解ける状態にする、という意味です。複数冊を同時に進めると、どれも中途半端になりがちです。「まず学校のワーク」という優先順位は、テストの手がかりが日々の授業と教科書にあるという考え方とも一致します。練習の選択肢の一つとして、ナビクロのプリント一覧でも学年・教科から無料の学習プリントを探せます。中学生の5教科を網羅する教材ではありませんが、必要な単元だけを拾う使い方ができます。

定期テスト前は「範囲の確認→間違えたところの解き直し」に切り替える

定期テスト前に、特別な詰め込み術は要りません。普段の型をもとに、次の2つを中心に取り組みます。

  1. 試験範囲の確認:配布された範囲表と教科書の目次を照合し、目次に印をつけて範囲を見える化する
  2. 間違えたところの解き直し:これまで解いたワークや問題集で間違えた問題だけを、解説を見ずにもう一度解く

新しい問題に手を広げるより、まずは「間違えたところを解けるようにする」ことを優先します。

保護者の方の関わり方:見守りの線引きと声かけ例

中学生になると、勉強の中身に踏み込みすぎると反発される一方、全く見ないのも不安であるといった、関わり方のバランスに悩むことがあります。どこまで関わり、どこから本人に任せるか、線引きの目安があるとそのバランスを取りやすくなります。

見てよいところ・任せるところの目安

保護者の方が関わるのは「順番の確認と環境づくり」まで、という線引きが一つの目安です。

  • 見てよいところ
    今日はどこまで取り組むかの確認、教材や場所など環境の用意、「例題は解説を隠して解いた?」という手順の確認
  • 任せるところ
    丸付け、間違えた問題の解き直し、わからないときに解説を読む判断

丸付けや解き直しまで保護者の方が担うと、子どもにとって「やらされる勉強」になりやすくなります。手順の確認までにとどめることで、本人が自分で学習を進めやすくなります。

場面別の声かけ例

声かけは、型のどの段階の話かを意識すると具体的に伝えやすくなります。あくまで一例なので、子どもとの関係に合わせて変えてください。

見直しを始めるとき

「今日はどこからどこまでやる?」

「帰りが遅いから、今日は例題1問だけにしようか」

テストが返ってきたとき

「どの問題が惜しかった?」

「その問題、教科書だと何ページあたり?」

つまずいているとき

「例題の何行目で止まった?」

「これは先生に聞いたほうが早そうだね」

声をかけても返事がないときは、選択肢を出すと子どもも返事をしやすくなります。

会話例:
声をかける→返事がない→選択肢を出す→翌日に見直す、という流れです。

保護者の方「今日はどこからどこまでやる?」

子ども(返事がない)

保護者の方「数学の例題1問と英語の本文音読、どっちにする?」

子ども「例題」

保護者の方「分かった。終わったら教えて」

翌日に「昨日の例題、解説なしで解けた?」と、結果だけを確認します。返事がないときにその場で畳みかけるより、選択肢に切り替え、見直しは翌日にするほうがやり取りを続けやすくなります。

進まない場面別:保護者の方の次の行動

同じ「進まない」でも、場面によって保護者の方の次の行動は変わります。

  • 見直しを始めないとき
    開始の手順を小さくします。「例題1問だけ」と取り組む量を減らして提案し、始められた日はそれでよしとします。
  • 始めるが続かないとき
    量と順番を分けて見直します。量が多いなら「例題1問」まで減らし、順番が曖昧なら「宿題→授業の復習→自分の教材」の型に戻します。できた日は「今日はここまでできたね」と結果だけ確認します。
  • 問題が解けず止まるとき
    型のどの段階で止まっているかを、目次→ノート→例題→練習問題の順で一緒に確かめます。範囲が広いなら、学校の先生に質問することを促します。
  • 計画どおりにできない日が続くとき
    決めた量や曜日の設定が、部活や通塾の予定と合っていない可能性があります。責めるのではなく、曜日ごとの設定を一緒に組み直します。松丘中学校のシラバスが「余裕を置いて調整する」としているのも、この考え方です。

保護者の方がイライラしたときの距離の取り方

見守っていても、「なんでわからないの」と感じる瞬間はあります。イライラしたときは、その場で教え込もうとせず、いったんその場を離れます。あとで「今、型のどの段階にいるか」だけを確認すれば十分です。

関わり方のバランスは一度で決まるものではありません。迷ったときは、「保護者は手順の確認まで」と考えれば十分です。

ご家庭で試しても難しいとき:学校と公的な相談先

ここまでの方法を試してもうまくいかないときは、ご家庭だけで抱え込まず、早めに相談することが大切です。相談先は塾だけではありません。学校の先生や公的な窓口に相談する順番を知っておくと、いざというときに動きやすくなります。

まず学校の先生に聞く:どの単元のどの段階かを伝える

最初の相談先は、学校の先生です。その際、「成績が上がらない」と漠然と伝えるより、「どの単元の・どの段階で止まっているか」を伝えると、具体的な助言を得やすくなります。

相談の前に、次の4項目をメモしておくと、限られた時間でも伝え漏れを防ぎやすくなります。

  • いつ:つまずきを感じ始めた時期(例:前回の定期テスト後から)
  • 教科・単元:どの教科の、どの単元か
  • 家庭で試したこと:型のどの段階まで進めたか、どこで止まったか
  • 学校で知りたいこと:前のどの単元に戻るとよいか、授業中の様子はどうか

記入例:
いつ:10月中旬ごろから。教科・単元:数学の一次関数。家庭で試したこと:例題の解説を隠して解き直す練習に取り組んだが、練習問題で止まる。学校で知りたいこと:前のどの単元に戻るとよいか、授業中の理解の様子。

伝え方の例:
「数学の一次関数で、例題は解説を見れば解けるのですが、隠すと解けません。前のどの単元に戻るとよいか、ご助言いただけますか。」

学習の困りごとが続く場合の公的な相談窓口

学習の困りごとが続く場合は、学校外の相談先もあります。文部科学省は学習上の困りごとが続く場合の学校外の相談・支援機関を案内しています。

また、政府広報オンラインの案内にあるとおり、全国の発達障害者支援センターは家族からの相談も受け付けています。ここで紹介するのは相談先の案内であり、子どもの状態を診断したり断定したりするものではありません。「少し気になる」という段階でも、相談できます。

まとめ:今日の一歩は「例題を1問、解説を隠して解き直す」

中学生の勉強法は、「授業→教科書→ノート→例題→自力で解き直し」の5段階が基本の型です。5教科それぞれの見直しも、つまずいたときの見分けも、部活で忙しい日の優先順位づけも、この型をもとに考えられます。

最初から多く取り組む必要はありません。今日習った教科の例題を1問、解説を隠して解き直す。まずはそこから始め、無理なく続けてみてください。

参考情報

監修:新興出版社啓林館 坂本陽一